アロエベラ
アロエベラについて
今や医薬品や化粧品、食品に至るまで幅広い分野でアロエベラを目にすることが多くなりました。
アロエベラの歴史は古く、紀元前1550年頃のエジプトのミイラの棺の中から、アロエベラの使用について書かれているパピルスが発見されています。マケドニアのアレキサンダー大王は、ギリシャの哲学者アリストテレスの助言で傷の治療や健康維持のためにアロエベラを栽培していたそうです。また、世界の三大美女の一人、クレオパトラもアロエベラの液汁を体中に塗りつけ美貌を保っていたそうです。
他にも、世界各地でアロエベラが食されたり、治療に使われてきたという歴史が残されており、日本でも鎌倉時代に中国からキダチアロエが伝わり、やけどや傷などの民間療法に使用されてきました。
アロエベラはユリ科アロエ属の植物になります。 アロエベラの葉は、炎が燃え上がるような形になっており、1枚の葉っぱの長さは70~80cm、重さは約1.5kgまで大きくなります。1つの株には、葉っぱが12〜16枚も巻いています。肉厚な葉っぱの中には、半透明のヌルヌルしたゼリー状の葉肉になっており、健康・美容に有用な成分がいっぱい入っているのです。
日本の家庭によくあるアロエのほとんどはキダチアロエという品種です。キダチアロエとアロエベラの違いはすぐにわかります。
見た目の違いとして、キダチアロエは「木立アロエ」と漢字表記があるように、木の幹から枝葉が伸びているように茎から葉っぱが広がっています。葉っぱの幅は5cm程度、厚みは1~2cm程度です。
これに対し、アロエベラの葉っぱは折り重なるように生えているため、横から見ると、逆円錐状に広がっているのが分かります。

美肌に効果的、抗がん作用にも期待
アロエべラ、アロエという言葉を聞くと皮膚の炎症に良い植物、便秘改善に良い食材といったイメージが定着していますね。
アロエべラには、アロエライド、アセマノン、アントラキノン、メタノリックと呼ばれる成分が含まれています。この他にもミネラルやビタミン、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
アロエに含まれる「アロエシン」には、メラニンを生み出すチロシナーゼの作用を抑制する効果があるといわれており、ビタミンCと同じく、シミ・そばかすの進行、悪化を防ぐ作用があるとのことです。また、ターンオーバーを促進する作用もあるため、シミを薄くする美白効果も期待できるそうです。
また、抗ガン成分があるとされるアロミチン、抗菌・抗カビ作用があるとされるアロエチン、潰瘍治癒作用があるとされるアロエウルシンが含有されています。その中でも、アロミチンは、免疫力を向上させる作用だけでなく、ガン細胞の活動を抑制する効果もあるとされています。